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英語力を飛躍的に伸ばしたい受験生へ  ---- 帰国子女に負けるな ----


英語の勉強の仕方を変えよう!

英文と向き合っていてどうしてもその意味が降りてこないとき、私たちはどうするだろうか?文はSVの連鎖ででき上がっているので、まず文をSVのパーツに分解するだろう。主文のSVを探し、接続詞の中のSVを探し、修飾部のSVを洗い出しさらにそれがどこを修飾しているのかを考える。主語・述語という太い幹にいくつかのSVがどんな風に枝を伸ばしているのかを観察する。意味を読み取る作業とは、知らない言葉の意味を推測することを含め、論理と想像力を働かせて一枚の”picture”をつくることである。簡単な文章ならこうした作業は文脈の圧力が働いて無意識的に行われるが、難解な文や長い文を読むときには意識的な作業が必要である。

未知の単語が多ければ多いほど、推測が難しくなり適切なpictureが見えにくくなる。だから、英単語集をまだ一周しきっていない人が、長文読解の最中に知らない単語に翻弄されて不安な気持ちに駆られるのは当然である。したがって受験生が必死になって英単語集を覚えようとすることは必然である。
しかし、ここで気をつけてほしいことがある。

言語の4部門、reading、listening、writing、speakingについて言うと、日本人の英語学習にwriting、speaking の学習が極めて不足しているということである。これは、「言語がcommunication toolであるという視点が欠けている」という言い方でも表現できる。他人の言ったメッセージの意味が分かれば必要十分とし、自分は英語で意見を言う必要がないというのでは、passive languageを習得しているにすぎない。元来、語学学習は、他人の発言する単語や句や文を模倣して音声化することから始まり、同時にそこに含まれるメッセージや概念を読み取って、「音と意味」を結びつける作業をさす。読めるようになった言葉、言えるようになった言葉こそが、その言葉の意味も用法も習得できる可能性(potential)をもち、そうでないものは忘れ去られてしまう。

「多数決」という言葉を習得する第一歩は、「タスウケツ」と音声化することである。私の知るアメリカ人は呪文のように「ケツ」が言いにくそうで何度もrehearseしていたが、日本人も同様な学習スタイルが必要だと思う。
句や文と真剣に向き合ってそのpictureやideaを捉えるその作業に、音声によるタグ付けがつけられる必要があると言うのが私の主張である。視覚的なalphabetの羅列と日本語の対訳(equivalence)を結びつける方法は、一見無駄がなく合理的に見えるが、姿の似た単語が存在する場合、安定性が脆弱である。現に高校生たちは、exploit(徹底利用する)、explore(探求する)、explode(爆発する)などをきちんと読まないためにしばしば混同する。

Medical negligence contributed to her death. という文と出会って、意味が降りてこないとすれば、それはたいてい言葉の意味や使い方を知らないからである。このsentenceを理解する初めの一歩は、自らその音をつくることである。
<メディカウネグイ゙ジャンス> <コントゥリビューテッドトゥ> <ハーデス>
日本人にとってこの<音作り>が重労働であることは、日本語と英語の音の違いを考えれば容易に想像がつく。日本人のやの発音が妙である(weird)と首をかしげるアメリカ人は多いが、そんなことは気にする必要はなく、<音作り>をしないことを嘆いてほしい。今や電子機器でpronunciation toolを利用できる時代であり、の発音が容易にcopyできる時代であるから、国内にいてもやる気次第でいくらでも練習ができる。

<クントゥリビューテッドトゥ>を<〜に一役買う>という関数だと考えれば、自然と意味が降りてくる。
<いい加減な医療が彼女の死に一役買った、医療過誤が彼女の死の一因だった>
この関数を定着させるためには、多くのsentenceに触れpictureをつくってみることだ。
City employees cannot contribute to political campaigns.
<公務員は政治運動に加担できない>
Murakami Haruki contributes to several magazines.
<村上春樹はいくつか雑誌に寄稿している>
Immigrants have contributed to American culture in many ways.
<移民たちがアメリカ文化にいろいろな意味で寄与している>

「pictureやidea」と<音声>を結びつける学習は、とても難しく見えるから、多くの日本人は、面倒な音づくりを省略し、対訳をつくっておしまいにしてしまう。これではどこまで行ってもpassive languageのままで、active language にならない。Readingができれば十分だと考えている人は、プログラムを読めるようになれてもプログラムが書けない人で終わってしまう。言語はinteractiveな地平で学習することがとても自然なことであり、そうすることで、自分の気持ちや考えを表現するcommunication toolになりうるというのがglobalな視点である。文法や語法のsystemをmasterすれば、今まで口にしたことのない表現を作り出せるpotentialを秘めていると言う点で、creative toolであると考える人は言語学習をuniversalな視点で楽しめる。

日本語は西洋の言葉からみればminor languageである。日本語と文法や音声の面で大きな違いをもつ英語が世界共通語であるので、日本人は生まれながらにして高いハードルを越える運命にある。グローバルな舞台で、中国人や韓国人と対等に話すには英語が必要である。アジア人が英語を話す時代が来れば、アジア人の英語がglobal standardになるだろう。だから、日本人の学生には、communication toolとして利用するstage立ち、英語を声に出して言葉にする学習を初めてほしい。

英語力を伸ばすヒント

英語力を高めるヒントは、帰国子女の学習法に見出せる。
毎週、一章分の英語の教科書を読んでレポートを書く、気晴らしに映画やドラマを見たりラジオを聞いたり、雑誌を読んだり、友達と会話を楽しむ、授業では先生の質問に答えたり、自分の考えを伝えたりする、というのが彼らの概ねの生活である。

彼らは、みな口々に言う。
「かなり長い間(一年前後)、英語を聞いても読んでも解らず途方にくれたが、ある時を境に状況が好転するようになった」と。

日本人の英語学習と違う点をまとめると以下のようになる。

@ 「日本語を使って英語を学習していない」ということ
A 「膨大な英語情報を処理しなければならない環境」にあること
B 「相手の言っている」意味を即座に判断して、「自分が見解や気持」を即座に表明すべき生活環境であること

同義語でまとめよう

言葉の数だけ、その言葉が表す“意味”がある。しかし、意味をカテゴリー化すればその数は驚くほど小さくできる。
例えばdifficult, challenging, demanding, tough, hard, formidableには、多少のtasteは違っても「難しい」という共通のnuanceがある。「情報を伝達する」という意味に対して、communicate, convey, make known, transmitのような動詞、pass on, hand on のような句動詞がよく使われる。
文脈に沿って同義語や反意語は表れ易いので、取り出しやすいように近づけて記憶するというのは合理的である。

派生語でまとめよう

派生語という系列を確認しがら言葉を整理することも大切である。
ease <イーズ>という動詞は、<緩む、緩和する>というイメージの言葉だが、次のように細かく分類ができて同義語を近づけると動詞の整理に役立つ。

@ 緊張や痛みを和らげるalleviate、relieve、soothe
A 複雑なものを簡単にするfacilitate
B 緩めるrelax
C 厄介な状況を減らすdiminish
D 価値が減るreduce
E 弱まるdiminish, lessen

動詞は基本的に、<名詞>ease、<形容詞>easy、<副詞>easilyという派生語をもつ。
だから1つの動詞を覚えるだけで4つ以上の言葉を知ることになる。
<形容詞>のeasyにおいても<簡単な・楽な・緩い>という意味を分類する以下のように同義語をたくさんもつことになる。

@ 簡単uncomplicated, undemanding, unchallenging, effortless, facile, simple
A くだけている natural, casual, informal, easy-going, amiable
B 穏やかなcalm, tranquil, serene, quiet, peaceful, untroubled, contented, relaxed
C つけこまれやすい vulnerable, susceptible, defenseless

難しい言葉は、読めるようにしてから、身近な単語に置き換える(paraphrase)するとよい。

動詞は、core imageから訳語を考えよう

日本語の動詞と英語の動詞を較べると、core imageやcoverする意味にかなりの違いがある。
例えば、”catch”という動詞の用例を眺めると、「捕まえる」という日本語に近いが、より広い事柄(魚、犯人、乗り物、番組、情報、意味、他人の関心、他人の言動、病気、火)を目的語としてとる。
動詞catchを知ろうと近づくと、日本語にはない「新しい概念」と向き合うということになる。「魚〜火まで捕まえる」イメージができあがる。

”catch”の訳語は数十に及ぶと考えられるが、”catch”を見て「挟む、出くわす」という訳語を丸暗記する学習法では帰国子女たちとの戦いに簡単に負けてしまうだろう。概念の切り方が日本語と英語では違うから、文脈に則さないequivalenceを当てた瞬間に混乱を来たす可能性がある。無理に日本語に変換しようとする前に、をつくることが先決である。

実際、帰国子女たちはそんな訳語を覚えずに、3倍の速度で読解問題を正確にこなす。設問も枝問も全部英語であることが多く、日本語訳はかえって事を難しくしてしまう。多くの問題は英文を英文で置き換えれば一瞬で解決できる。英文とpictureの間に日本語を介在させないことが学習労力を半分にしてくれる。native speakerは日本語がわからなくても意味が解るのだから、彼らが英語をどのような英語に置き換えているかを考えながら真似ていくのがよいと思う。 catchには、「目標物を捉える & 嫌なものを捉える」のような大きな概念をもつ動詞である。

次の例文が示すpictureを作ってみよう。
Tom got caught in a rainstorm and hurried to the house, but caught his thumb in the front door because he was in haste.

最初のbe caught は” unexpectedly find oneself in an welcome situation” 次のcatchは“make something become stuck”と辞書にある。「嫌なものを捉える」のイメージからこの例文の状況を思い浮かべてみよう。
「トムは、嵐にcatchされ、家路に急いだが慌てていたので玄関のドアに自分の親指をcatchしてしまった。」

”picture”が先で、日本語訳はその後の問題である。つまり、こうしたcore imageをもってcatchの例文に多く触れる度に、応用の利く語彙力が育っていく。haveやgetにしても同様であり、手ごわい動詞は時間をかけて本質に迫るとよい。
まとめよう。
新しい概念と真正面から向き合い”picture”が降りてくるまで例文を音声化していくことが飛躍的に英語を伸ばす勉強法である。

本教材のねらい

本教材のネライは、英英辞典の定義や用例を使いながら効率よく言葉の整理をしてもらい、学習者の言葉のネットワークを構築するお手伝いをすることである。英語を易しい英語に言い換えて最後は中学生レベルの言葉にparaphraseする。これは複雑に見えるものを単純化して解り易くする方法である。
語法(語順の法則)にそって使い方が同じ表現を束ねたり、意味に沿って同意語や反意語を整理したりすることによって、覚える量を最小化することができる。それは、ばらばらに覚えている単語を「編集」することである。コンピュータの検索機能を利用して記憶の保持に役立ててもらいたい。

本教材の特徴

この教材は、4択問題のような形式をとるが、4択練習教材ではなく、実は読解学習教材である。長文を読む際に、難しいsentenceは決まっていて、そこには誰が読んでもそれなりに混乱し易い要素が多分にある。言葉が表す意味や語法を知らないか、文法構造が見えないか、多くがこのいずれかであるが、この教材では重点的にそのようなsentenceを集めた。
2択や3択が多いのは、いずれを選んでもよく使われ、何らかの共通点のある表現であり、それぞれの違いを理解して欲しいものであえて近づけて並べてある。
説明のできない無意味なダミーを極力除くことによって、listされた言葉の意味の違いに集中できるように配慮した。

名詞と名詞の関係性を示すのが動詞であり、動詞は意味の発生源みたいなものである。本教材では、動詞を中心に例文を紹介し、その語法、派生語、類義語、反意語を示し、類縁語の関連付けを図っている。特に日本語の感覚とのずれの大きい言葉は、しつこいくらい何度も登場させイメージの定着を促している。句動詞や前置詞がらみのイディオムに関しても極力、前置詞とそのほかの部分を切り分けて説明している。

単語がソロだとすればイディオムはアンサンブルである。3語群や4語群になってもそれを構成する単語の意味が失われることはないので、訳語の暗記ではなく、自然な解釈を導入することによって、見たことがなくても、イディオムの意味を予測できるような応用力が身につくように配慮してある。
文法に関しては、出題率と誤答率の両方が高い問題に絞って形を変え、複数回挑戦できるように取り上げている。
この教材は読解教材であり、語彙増強教材であり、文法定着教材の3つの顔をもっている。

Power Englishの使用法

筆者はこの教材を使えば、成績が飛躍的に伸びると信じている。海外にいなくても帰国子女と同様に短期間で飛躍的に伸びる。
絶対不可欠なのは、英語の学力を上げないと困るという学習者自身の目標設定である。
ローマは一日にしてはならずとは言うものの、帰国子女たちが過ごしている日々を想像しながら、一回の勉強で、できるだけたくさんの例文の音声化と意味取りをやってほしい。

人間は学習する動物であると同時に忘却する動物でもある。
学習量が忘却量を上回るように意識し、コツコツとボキャブラリーの構築を続けて欲しい。
訳語を覚えるのもよいと思うが、新しい概念を学ぶのが語学学習の真骨頂である。

本教材の使用法

  1. 解説の例文は、訳を見る前にその言わんとすることをつかむこと。そのために和訳消去機能がついている。わからない単語は一回では覚えられないが、発音はできるようにしておくこと。人との出会いと一緒でまずは名前を知るところから始めるのがよいと思う。音声化がリスニングやスピーキング能力を上げるということを信じてほしい。
  2. 同意語、反意語が本書の中心課題であるので本腰を入れて向かって欲しい。
  3. 349まで終わったら、3周するとよい。ランダムモードで無作為に抽出した問題をやってみるのもよい。覚えているか忘れているかが確認できる。
  4. パソコン教材のメリットを活かす意味でも検索機能を使って曖昧な単語を確認するツールとして利用するとよい。記憶の保持に必要なのは、兎にも角にも思い出すことである。受験前の確認ノートとして活用してほしい。
  5. 文法的にマニアックな説明は、拘る人用に書いたものが多いので、読み飛ばして構わない。
  6. 参考のために書かれた名詞句などは暗記する必要はなく、用例ごとに学習する言葉のイメージを確認するために音読するのがよいと思う。音とイメージの連合は、語学では省けない。http://www.fixpro.net/school/english/